外国人従業員との言葉の壁を解消する方法|現場で使える対策と翻訳ツール

FOREIGN WORKERS & COMMUNICATION

外国人従業員を採用したものの、日常会話はできても、作業の細かな説明や研修、面談になるとうまく伝わらない。こうした「言葉の壁」は、製造、物流、建設、宿泊、飲食、小売など、さまざまな現場で起きています。

結論からいうと、外国人従業員との言葉の壁は、翻訳ツールを1つ導入するだけでは解消できません。

やさしい日本語、多言語マニュアル、図や動画、翻訳アプリ、通訳、翻訳スマートグラスを、会話の重要度と利用場面に合わせて組み合わせることが必要です。特に、目の前の相手へ1対1で説明する場面や、手を使いながら会話する場面では、翻訳結果を視界で確認できるスマートグラスが選択肢になります。

外国人従業員と日本人の現場責任者がINMO GO 3を装着して会話するイメージ
双方がINMO GO 3を装着する対面会話の利用イメージ。
257万1,037人日本で働く外国人労働者
37万1,215所外国人を雇用する事業所
46.2%コミュニケーションの取りにくさを課題と回答

外国人労働者数と事業所数は厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)。46.2%は厚生労働省「令和7年外国人雇用実態調査」において、外国人労働者の雇用に関する課題として「日本語能力等のためにコミュニケーションが取りにくい」と回答した事業所の割合です。

BUSINESS CONSULTATION

外国人スタッフとの会話について相談できます

日常会話、作業説明、研修、面談、接客など、自社の現場で翻訳スマートグラスが使えるか分からない段階でもご相談いただけます。

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外国人従業員との「言葉の壁」は、どこで起きるのか

外国人スタッフとのコミュニケーションで問題になりやすいのは、単に日本語を話せるかどうかではありません。会話の内容、周囲の環境、専門用語の多さ、伝達ミスが起きた場合の影響によって、必要な対策は変わります。

SCENE 01

日常の声かけ・確認

出退勤、休憩、配置変更、体調確認など、短いやり取りが頻繁に発生します。毎回通訳を呼ぶのは現実的ではなく、現場ですぐ使える方法が必要です。

SCENE 02

作業内容の説明

手順変更、不具合への対応、清掃方法など、定型マニュアルだけでは説明しきれない会話が生じます。相手の理解を確認しながら伝える必要があります。

SCENE 03

研修・面談

仕事の評価、改善点、将来の希望、職場で困っていることなど、単語の置き換えだけでは伝わりにくい内容を扱います。

SCENE 04

接客・顧客対応

外国人スタッフと日本人スタッフの連携だけでなく、外国語を使う来店客への案内や、予想していなかった質問への対応も必要になります。

「外国人スタッフが日本語を覚えれば解決する」と考えるだけでは、習得までの時間を現場側が吸収できません。一方で、機械翻訳に任せきると、誤訳や認識違いを見落とす可能性があります。働く側と受け入れる側の両方が、伝わりやすい環境を作ることが重要です。

言葉の壁を解消する5つの方法

どれか1つを選ぶのではなく、内容の重要度と利用頻度に合わせて使い分けます。

方法 向いている場面 強み 注意点
やさしい日本語 日常の声かけ、短い指示、確認 費用をかけず、すぐ始められる 複雑な説明や相手の母語での理解には限界がある
多言語マニュアル・図・動画 定型作業、研修、ルールの共有 説明内容を統一し、繰り返し確認できる 想定外の質問や、その場の会話には対応しにくい
翻訳アプリ・専用翻訳機 短い会話、受付、移動の少ない場所 導入しやすく、対応言語が多い 端末を持つ、画面を見る、相手に見せる動作が必要
通訳・バイリンガル担当者 重要な面談、契約、複雑な説明 背景や意図を含めて伝えやすい 費用、日程、担当者への業務集中が課題になる
翻訳スマートグラス 1対1の説明、研修、接客、両手を使う業務 相手の方向を見ながら、翻訳字幕を視界で確認しやすい 騒音、専門用語、通信環境を含む実地確認が必要

1. やさしい日本語を使う

長い文章を避け、一文を短くし、曖昧な表現を具体的な言葉へ置き換えます。「なるべく早く」ではなく「15時まで」、「適当に置く」ではなく「青い棚の2段目へ置く」のように伝えます。

相手へ「分かりましたか」と聞くだけでは、分からなくても「はい」と答えることがあります。説明した内容を相手の言葉で言い直してもらう、実際に一度やってもらうなど、理解を確認する方法も決めておきます。

2. 多言語マニュアルと図・動画を整備する

毎日繰り返す作業や重要なルールは、会話だけに頼らず、文字、写真、図、動画として残します。翻訳ツールはその場の会話を支えられますが、会社として伝える内容を統一する役割はマニュアルが担います。

3. 翻訳アプリ・専用翻訳機を使う

スマートフォンの翻訳アプリは、費用を抑えて始めやすく、短い会話には十分な場合があります。端末を手に持てる場所や、画面を見せ合っても業務が止まりにくい場面では、最初に検討しやすい方法です。

4. 通訳やバイリンガル担当者へつなぐ

雇用条件、契約、評価、処分、健康、事故など、誤解による影響が大きい内容は、通訳者や適切な担当者を介して確認します。翻訳機器は日常の会話を支えるものであり、責任を伴う重要な判断の代わりにはなりません。

5. 翻訳スマートグラスを使う

翻訳スマートグラスは、音声を認識して翻訳し、その結果を装着者の視界へ字幕として表示する機器です。スマートフォンへ何度も視線を落とさず、相手の方向を見ながら内容を確認しやすいことに価値があります。

ただし、スマートフォンの翻訳アプリより常に優れているわけではありません。短い会話だけならアプリで十分なことがあります。移動しながら説明する、手元を見せながら教える、接客中に端末を持ち続けにくいなど、視線と両手を保ちたい場面で違いが出ます。

FIELD CONSULTATION

自社の現場では、どの方法が合うのか

業種、利用場所、必要な言語、会話内容を伺い、スマートフォンで十分な場面も含めて導入方法を整理します。

自社の現場で使えるか相談する

翻訳スマートグラスが向いている場面・向かない場面

SUITABLE

向いている場面

  • 責任者が外国人スタッフへ1対1で説明する
  • 相手の表情や手元を見ながら会話する
  • 両手を使うため、スマートフォンを持ちにくい
  • 日常会話や予定変更など、その場のやり取りが多い
  • 研修、面談、接客など、対面の会話を続けたい
NOT SUITABLE

単独利用に向かない場面

  • 重大事故につながる安全指示
  • 緊急停止や避難など、一瞬の誤解も許されない指示
  • 契約、法律、医療、処分などの重要説明
  • 極端に騒音が大きい場所
  • 専門用語や固有名詞が多く、事前確認していない会話
安全に関する指示は、機械翻訳だけに依存しないでください。

工場、物流、建設などでは、停止、立入禁止、保護具、危険物などの重要事項を、多言語表示、ピクトグラム、教育、復唱確認などと組み合わせます。翻訳スマートグラスは、日常会話、作業の補足説明、研修などから検証するのが現実的です。

INMO GO 3が外国人スタッフとの会話で役立つ理由

INMO GO 3は、翻訳、字幕、撮影、AI機能などを搭載したAI・ARスマートグラスです。外国人スタッフとの会話では、主に「相手の言葉を視界で確認すること」と「自分の言葉を相手へ伝えること」に使います。

相手の言葉を視界内の字幕で確認

相手が話した内容を翻訳し、両眼対応のディスプレイへ字幕として表示します。端末画面と相手の顔を交互に見る動作を減らし、対面で会話を続けやすくします。

返答方法を場面に合わせて選べる

自分が話した内容は、スマートフォン画面へ翻訳結果を表示して相手に見せる方法と、別売りのINMO Speakerから翻訳音声として伝える方法があります。会話相手がINMO GO 3を装着する必要はありません。

78言語を理解し、98言語へ翻訳出力

オンライン翻訳では78言語を理解し、98言語への翻訳出力に対応しています。また、9言語のオフライン翻訳にも対応しています。オフライン翻訳でも、事前準備とスマートフォンとのBluetooth接続が必要です。

バッテリーを交換して利用を再開できる

INMO GO 3は交換式バッテリーを採用し、本体装着分とは別に予備バッテリーが1個付属します。残量が少なくなった場合は、充電済みのバッテリーへ交換できるため、グラス本体を充電器につないだまま待つ時間を抑えられます。

通常利用時の連続使用時間はバッテリー1個あたり約8時間、会話翻訳などの高負荷機能を連続使用する場合は約2.5〜3時間が目安です。交代勤務や長時間の接客で使う場合は、予備バッテリーの本数、交換時刻、充電担当を含めて運用を決めます。

ケースからINMO GO 3の交換用バッテリーを取り出す様子
充電済みの予備バッテリーを用意しておけば、電池が切れても交換して使用を再開できます。写真はケースからバッテリーを取り出す様子です。
確認項目 INMO GO 3 導入時の確認ポイント
翻訳の表示 装着者の視界内に字幕表示 文字の見え方、表示速度を実機で確認
相手への返答 スマートフォン画面またはINMO Speaker 利用場所の騒音と会話距離を確認
オンライン翻訳 78言語を理解/98言語へ翻訳出力 必要な言語と実際の会話で確認
オフライン翻訳 9言語 事前ダウンロードとスマートフォン接続が必要
バッテリー 交換式/予備1個付属 高負荷利用は1個あたり約2.5〜3時間を目安に運用

対応言語、翻訳機能、使用時間は、アプリや製品のアップデートにより変更される場合があります。実際の翻訳結果と使用時間は、通信環境、周囲の騒音、話し方、画面設定などによって異なります。

現場別に考える活用方法

製造工場

朝礼後の個別確認、作業の補足説明、配置変更、清掃、日常の声かけなどが候補です。設備停止や危険作業に関する指示は、翻訳結果だけで判断させず、多言語マニュアルや表示、教育、復唱確認を併用します。

物流倉庫でINMO GO 3を装着し、出荷作業の説明を受ける外国人スタッフの利用イメージ
倉庫で出荷作業の説明を受ける利用イメージ。

倉庫・物流

荷物の置き場所、作業順序の変更、引き継ぎ、商品状態の確認など、移動しながら発生する会話で検討できます。騒音や距離によって音声認識の条件が変わるため、実際の倉庫内で試すことが重要です。

ホテル・飲食店・小売店

外国人スタッフへの業務説明、シフト中の確認、接客の振り返りなどに加え、外国語を使う来店客への案内にも利用できます。接客では、装着者が誰か、撮影機能を使用するか、顧客へどのように案内するかも決めておきます。

研修・面談

研修内容の確認、仕事で困っていることの聞き取り、定期面談など、相手の顔を見ながら話したい場面に適しています。ただし、雇用条件、処遇、契約に関わる内容は、通訳や翻訳済み書面も使い、認識が一致していることを確認します。

導入前に確認したい7項目

  1. 誰と誰が会話するのか
    責任者とスタッフ、教育担当と新人、接客担当と顧客などを決めます。
  2. どの場面で困っているのか
    日常会話、作業説明、研修、面談、接客のどこで会話が止まるかを整理します。
  3. 必要な言語は何か
    言語名だけでなく、方言、話す速さ、専門用語も含めて確認します。
  4. 周囲の騒音はどの程度か
    静かな会議室と、機械音がある工場・倉庫では認識条件が異なります。
  5. 誤訳した場合の影響はどの程度か
    重要度が高い内容は、通訳、書面、復唱確認などを併用します。
  6. スマートフォンと通信を用意できるか
    対応OS、専用アプリ、Wi-Fiまたはモバイル通信の利用条件を確認します。
  7. バッテリーをどう運用するか
    使用時間、予備バッテリー、充電場所、管理担当を決めます。

カタログ上の対応言語や機能だけで導入を決めるのではなく、実際に使う場所、話す人、よく使う言葉に近い条件で試してください。最初は少人数・少数台で、対象場面を絞って検証する方法が現実的です。

よくある質問

Q. 翻訳ツールを導入すれば、外国人従業員との言葉の壁は解消できますか?

A. 翻訳ツールだけですべてを解消することはできません。やさしい日本語、多言語マニュアル、図や動画、通訳、理解確認と組み合わせる必要があります。翻訳ツールは、その場の会話を止めにくくするための補助手段です。

Q. 翻訳アプリと翻訳スマートグラスは、どちらがよいですか?

A. 短い会話や端末を持てる場所では、翻訳アプリで十分な場合があります。相手を見ながら説明したい、両手を使う、移動しながら会話するなど、スマートフォンを持ち続けにくい場面では翻訳スマートグラスを検討します。

Q. 会話相手もINMO GO 3を装着する必要がありますか?

A. 必ずしも必要ありません。装着者は相手の言葉を視界で確認し、自分の返答はスマートフォン画面に表示するか、別売りのINMO Speakerから翻訳音声として伝えられます。

Q. INMO GO 3は何言語の翻訳に対応していますか?

A. オンライン翻訳では78言語を理解し、98言語へ翻訳出力します。オフライン翻訳は9言語に対応しています。必要な言語が利用できるか、導入前に最新の対応状況をご確認ください。

Q. 長時間の業務でも使用できますか?

A. 交換式バッテリーのため、充電済みの予備へ交換して利用を再開できます。会話翻訳などの高負荷機能を連続使用する場合、バッテリー1個あたり約2.5〜3時間が目安です。利用時間に合わせて交換と充電の運用を決めます。

Q. 工場や建設現場の安全指示にも使えますか?

A. 翻訳スマートグラスだけに安全指示を任せることは推奨しません。誤訳や音声認識の違いが重大事故につながる可能性があります。多言語の安全表示、教育、復唱確認、通訳などを併用し、日常会話や補足説明から検証してください。

Q. 導入台数や時期が決まっていなくても相談できますか?

A. はい。利用場所、必要な言語、現在困っている場面など、分かる範囲からご相談いただけます。オンラインの商品説明・実機デモ、訪問デモや評価機貸出、少数台テスト、複数台のお見積もりについてご案内します。

まとめ|まず、会話が止まっている場面を特定する

外国人従業員との言葉の壁を解消する第一歩は、翻訳機器を選ぶことではありません。どの人とどの人の間で、どのような会話が止まり、業務にどのような影響が出ているかを確認することです。

定型作業には多言語マニュアル、短い会話には翻訳アプリ、重要な説明には通訳が適しています。そのうえで、相手と向き合いながら会話したい場面や、両手を使いながら説明したい場面では、翻訳結果を視界へ表示できるINMO GO 3が候補になります。

DEMO & TRIAL

実際の利用環境で試してから判断できます

オンラインでの商品説明・実機デモ、訪問デモや評価機貸出、少数台でのテスト導入、複数台のお見積もりについてご相談いただけます。

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